はじめに
私が注目して、生活に取り入れている植物があります。
それが──マンジェリコン。
ブラジルなどで古くから民間療法に用いられてきた植物で、日本でも少しずつ知られるようになってきました。
このページでは、そんな“植物のちから”のひとつであるマンジェリコンについて、
身体のめぐりやホルモン、日々のセルフケアとつなげながら、ご紹介していきます。
1. マンジェリコンとは?
マンジェリコン(マンジェリコーン、Ocimum sanctum)は、バジルの一種でありながら、
独自の成分バランスで「血糖値の安定」「抗酸化作用」「肝臓サポート」など多彩な働きが期待されています。
ハーブティーとして親しまれている他、健康茶・サプリとしても用いられています。
私は、おひたしや炒め物に使い、そのまま食べたりもしています。
それから、私が手作りしてるペプチド酵素ジュースの微量材料にも用いることも。
マンジェリコンは、シソ科の植物で、沖縄では“薬草”として昔から親しまれてきた存在。
沖縄では「ポルトジンユ」という名前で呼ばれることもあります。
切って土に差しておけば根を張りどんどん増えていく、強い生命力を感じる植物です。
沖縄では、「バカ草」なんて呼ぶ方もいると聞いたことがあります。
口にすると──“良薬口に苦し”
このマンジェリコンの葉は、そのまま生で食べることもできます。
ただし、タンニンを多く含むため、かなり強い苦味があるのが特徴です。
「薬草らしい」とも言えるこの味は、まさに“良薬口に苦し”。
美味しさというよりも、身体のめぐりや働きに“効かせる”植物として
昔から大切にされてきた理由が、よくわかります。
生で使うときは、私は生春巻きの具材にするのがお気に入りですよ。
2. 含まれる主な成分と、身体へのアプローチ
マンジェリコンには、カリウム・カルシウム・マグネシウム・タンニンなど、
ミネラル成分が豊富に含まれています。
そして、特に注目されているのが、血糖値のコントロール作用です。
✦ 血糖値を安定させる植物としてのちから
マンジェリコンは、糖尿病のケアに使われてきた伝統的なハーブでもあります。
血糖値を安定させるとされ、インスリン感受性を高めるサポートが期待されています。
血糖値の急な上昇は、ホルモンバランスの乱れや、体重の増加にもつながるため、
糖質に敏感な方、健康診断が気になる方にもおすすめされる植物です。
3. マンジェリコンに含まれる主な成分
成分名 | 主な働き |
---|---|
カリウム | むくみ軽減、血圧調整 |
カルシウム | 骨・歯の強化、神経伝達 |
マグネシウム | 自律神経の安定、筋肉の機能維持 |
タンニン | 抗酸化・抗菌作用、腸内環境のサポート |
これらのミネラルに加え、チコリ酸という抗炎症成分にも注目が集まっています。
4. 期待される効果と身体へのやさしいサポート
● 血糖値のコントロール
マンジェリコンは、糖の吸収をゆるやかにする働きがあり、
血糖値の急上昇を防ぎたい方、糖質のコントロールをしたい方にもおすすめです。
● 抗酸化&美容サポート
抗酸化作用によって、フリーラジカル(活性酸素)を除去し、
細胞の老化や炎症を防ぎます。肌荒れやくすみ、疲れやすさが気になる方にも◎。
● 肝臓とアルコール代謝のサポート
肝臓の炎症を軽減し、アルコール性脂肪肝のリスクを下げるという研究報告も。
お酒を飲む機会が多い方、肝臓の健康を保ちたい方にぴったりです。
(参考)
Oral intake of chicoric acid reduces acute alcohol-induced hepatic steatosis in mice
Nutrition Volume 30, Issues 7-8, July-August 2014
● 抗炎症・免疫力サポート
慢性炎症に働きかけ、関節・腸・血管の健康を守るサポートにも。
抗酸化×抗炎症のダブル作用で、季節の変わり目の不調や疲れやすさにもアプローチ。
● 体重管理と消化ケア
代謝をサポートし、脂肪の分解を促進。
また、胃腸の働きを整えることで便秘や消化不良の改善にも役立ちます。
4. おわりに
わたしたちの身体は、ほんの少しの習慣で変わりはじめます。
植物の力を借りて、ゆるやかに、やさしく整えていくこと。
そんな「植物とのお付き合い」が、あなたの毎日をほんの少し軽くしてくれるかもしれません。
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▶ シリーズ 植物のちからで整える
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