植物のちからで整える|よもぎ
“和のハーブ”として、古くから親しまれてきた「よもぎ」。
食べても、香っても、入浴に使っても、身体の深部をじんわりと温め、心を整えてくれる。
まさに「ハーブの女王」とも呼ばれる植物です。
沖縄では「フーチバー」という名前で親しまれ、日々の料理や薬草茶、体調管理にも用いられています。
沖縄そばのトッピングにもありますよね。
ここでは、そんなよもぎの力を、ホルモン・自律神経・めぐりの視点から、やさしくご紹介していきます。
✦ よもぎとは?──日本の自然がくれた、整えるハーブ
春先の野原に自生するよもぎ。
日本では古来より、お灸・食養生・薬草湯として用いられてきた歴史があります。
よもぎ入りのお餅も美味しいですよね。
独特の香りにはリラックス作用があり、身体の「めぐり」を促す作用があるとされ、
女性特有の不調や、冷え、便秘、肌荒れなどにも、幅広く活用されてきました。
✦ よもぎに含まれる主な成分
成分 | 期待される働き |
---|---|
クロロフィル(葉緑素) | 血液の浄化、デトックス |
鉄・カルシウム・ビタミンK | 血行・骨の健康サポート |
精油成分(シネオール、カンファー) | 抗菌・リラックス・神経安定 |
食物繊維 | 腸内環境の改善、便通サポート |
自然由来の“整える栄養素”が豊富に含まれており、
現代のストレスフルな暮らしに、そっと寄り添ってくれる植物です。
✦ よもぎの7つのうれしい効果
▸ 1|血行促進・冷えの改善
よもぎには身体を「中から温める力」があり、特に下腹部や子宮周辺の巡りを良くするとされています。
冷えによる不調(だるさ・むくみ・月経痛など)を感じやすい方にはぴったりのハーブです。
▸ 2|ホルモンバランスの調整
よもぎの温め作用と神経の安定化により、PMS・更年期の揺らぎにやさしく働きかけます。
生理前の気分の不安定さや、40代以降の身体の変化を感じる時期にもおすすめです。
▸ 3|自律神経を整える
シネオールなどの精油成分には、リラックス・鎮静効果があります。
よもぎ茶や入浴で取り入れることで、自律神経のバランスが整い、不安・イライラ・不眠などの軽減にもつながります。
▸ 4|腸内環境を整える
食物繊維と苦味成分により、腸の動きが促され、便秘やガスの解消に役立ちます。
「お腹が冷えている」と感じる方や、腸のハリを感じやすい方にもおすすめ。
▸ 5|デトックス・肌荒れ改善
クロロフィルによる血液浄化作用により、体内の余分なものを排出するサポートが期待されます。
その結果、ニキビや湿疹、肌のくすみなどのケアにもつながるとされています。
▸ 6|免疫サポート
ビタミンKや鉄分などが、血液・細胞の健康を支え、季節の変わり目の不調や風邪予防にも役立ちます。
▸ 7|外用効果(入浴・よもぎ蒸し)
よもぎの葉を煮出して入浴する「よもぎ湯」や、下半身を温める「よもぎ蒸し」は、
直接的に血流を促し、肌トラブルや冷え、婦人科トラブルへのセルフケアとして人氣があります。
✦ わたしのおすすめの取り入れ方
- よもぎ茶(ティーバッグでもOK)
香りに癒されながら、リラックスタイムに。
就寝前や、生理前など、自律神経が乱れがちなときにもおすすめ。 - よもぎ湯(乾燥葉やエキス)
ゆっくり湯船に浸かることで、身体の深部までじんわり温まります。
手足の冷え・疲れが取れない日に。 - よもぎ蒸し(専用チェアや座浴)
“下腹部から温める”感覚があるため、女性ホルモンのバランスに特に効果的とされます。 - スムージーに入れて
沖縄では「生のよもぎ」が普通に売っているので、スムージーを作るときに2,3枚入れています。
お気に入りは、黒ごまバナナスムージーによもぎの葉2,3枚です。
たくさん入れると香りが強く出てしまうので、美味しく飲むためにも2,3枚がちょうど良いかな?と。
生のよもぎは、冷凍保存可能ですよ。
✦ 最後に──「めぐり」が整うと、氣持ちまでやわらかくなる
身体があたたまり、めぐりが良くなると、不思議と呼吸が深くなり、心も落ち着いてきます。
よもぎはそんな“身体と心のめぐり”のどちらにも、静かにアプローチしてくれる存在です。
忙しい日常や、不調を抱えがちな日々のなかで、
ほんの一杯のよもぎ茶や、ぬるめのお風呂によもぎを浮かべるだけで、
身体はちゃんと「ほっとする感覚」を思い出してくれます。
自然の力に、少しだけ委ねてみませんか?
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